まもなく1ヶ月

語学学校に通い始めて1ヶ月が経とうとしている。授業にも大分ついていけるようになってきた。でもさすがに予習や復習なしでは全然追いついていけず、効果があるといえば耳が慣れてきたぐらいかな。しかし、わたしのお隣のロシア人男性、相変わらずの日々を送っている。年齢、職業は不明。分かっているのは国籍がロシアということだけ。謎だらけでどうして彼がシンガポールにいるのかは分からないだけに、気になる(笑)もしほんとうに英語を覚えたいというのであれば宿題はするだろうし、スペリングテスト(単語テスト)の勉強ぐらいするだろう。しかし、宿題しないし、勉強しないし、テキストの答え合わせも半分くらいしか聞き取ってない。だからといって隣の私に聞いてくるわけでもなく、だれか友達がいるわけでもなく、わかならければ分からないままなのだ・・・先生の話についていけなければ、ため息をつき、ふとした瞬間によくわからない笑いする。謎が非常に高まるばかり・・・
そして昨日!おもしろいことを彼は言った。普段の授業内容はテキストに沿って勉強を進めていく。たいていは穴埋めとかなのだけど、時々自分の考えなどを英語で述べなければならないときがある。このときは面白いニュースの記事を読んで何故それをあなたは面白いと思ったのか答えなさいという内容だった。でも単語をしらなければなかなか言えないし、言葉につまる。でも自分のわかる言葉でなんとか話していけば先生が導いてくれるからなんとかなるのだが。彼はいつものように何もしゃべらない。そして急かす先生に対してこう言った

"I don't understand English. I can't speak English!!!"・・・・・・・・・・・

彼は半分怒っていた。先生は「知ってるわ、でも話さなければ何も変わらないし上達はしないわよ」とさらっと言って流し、違う生徒にあてた。毎度のことだが彼は全然答えられない、一体どうして学校に来てるのか(もちろん勉強するためなんだろうが)分からない。チャレンジする意欲もない。たぶんプライドが高いのだろう。周りは10代が大半のクラスメイト。しゃべれない事を恥ずかしいと強く思って、間違えることも恥ずかしいのかもしれない。でもしゃべらなきゃ何も変わらないのに・・・って私は思うんだけどね。。。

ところが今日、またしても彼はおもしろい事をやってくれた。
テキストにあったひとつのクイズ問題について突然口を開いたのだ。
そのクイズ問題とは
「初めてラジオを使ってコミュニケーションした人は誰か」という内容。
答え方は3択a.イタリア人 b.スコットランド人 c.フランス人男性
正解はa,イタリア人だったのだけど先生がそう話した瞬間に隣の彼は口を開いたのだ。


先生:「答えはaのイタリア人よ」
彼 :「これは違う。この答えは間違っている」
先生:「あら、そうなの?じゃああなたの答えは?」
彼 :「正解はロシア人の”#$%&’・・です
先生:「あらそうなの?その人はいつ初めて話したのかしら?」
彼 :「・・・・でも違う。イタリア人はロシア人その後だ」
先生:「そうなの、でもココにはロシア人とはどこにも書いてないわ。いま答えなければいけないのはこの3つの中からよ、いい?私はロシア人でもなしコメントできないわ」
彼 :「・・・・・」(納得いかない様子)


普段めったに口を開かない彼。よっぽど納得できなかったんだろう。
それが私にはおかしくてたまらなかった。
そして、また別の場面で彼はまた堂々と答えた。


先生:「みんなはクラシック知ってるわよね?ベートーベンとかモーツゥワルトとか。他には誰かいるかしら?」
彼 :「チャイコフスキー!」

ここまで来るとさすがに彼の愛国心ぶりが私には面白く聞こえてしまった。いつも問題も答えられず、全然しゃべらないのに今日はやたらしゃべって、それも自国の関係することばかり。もっとロシアについて話題にすると彼の勉強に対するヤル気はUPするのでは???なんて思うけどここはシンガポールだし、勉強してるのは英語だし、ね。。。今後どうするのだろー。すごい気になる・・・。 

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先週末出かけた場所について書きました。
こちらも読んでね。
・京華(チンホア)
・セントーサ島